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食卓やリビングに家族を癒すお花を飾ってみませんか?パリスタイルと独特の感性に定評のある江口美貴先生のアドバイスでワンランク上のフラワーアレンジメントにセンスアップできますよ!バラのきれいなこの季節、記念すべき第1回のお花は、オールドローズです。近年人気が高まっているオールドローズの特徴は、花びらが幾重にも重なり 花にボリュームがあって、香りが良く、茎が細く柔らかいこと。先生はオールドローズが踊るようにゆらゆらとしなる様子を見て“ダンシングクイーン”と名付けたそうです。
●江口 美貴 (えぐち みき) Flower Salon Miki Art School主宰 株式会社ヴルーメン代表取締役
ドイツ、フランスなどヨーロッパ各地で研修を重ね、TV・雑誌でも活躍し、独特な感性で定評があるトップフラワーアーティスト。パリコレ装花、年間3000件のウエディング装飾のほか、「シャガール展」、「世界料理サミット2009」、「東レPPOテニス」等、多数のイベント装飾を手掛ける。主宰する「Flower Salon Miki Art School」では、「一人でも多くの花のプロ養成」をモットーに全国42校を展開。多くの卒業生がプロとして活躍中。パリの名門フローリスト養成校「エコール・デ・フローリスト・ド・パリ」とも提携、エコールとの協会(L'Association International des Designers Floraux)を設立。花業界のさらなる発展のため、フラワーアレンジメント文化の普及と啓蒙活動、人材育成に取り組む。「社団法人日本フラワーデザイナー協会」名誉本部講師、同試験審査員、「NPO法人全日本ブライダル協会」理事、「プリザーブドフラワー全国協議会」理事などを兼任。
フラワーアレンジメントに挑戦するのは、イラストレーターのおおくぼゆみこさん。お花は大好きというものの、フラワーアレンジメントは初体験とのこと。しかも、大御所の先生の前とあって緊張している様子…。今回はフラワーアレンジメントのイロハを習います。

お花は先生にご用意いただいたオールドローズの中から「ロワイヤル」を選びました。ボルドーに近いクリムゾンレッド(紫がかった濃い赤)がオトナの女性を思わせます。そして、ロワイヤルの色に合うように、黒いガラスの花器を選びました。

では、基本中の基本、 フラワーアレンジメントに必要な道具と資材です。

●ハサミ
フラワーアレンジメント用の花バサミやクラフトバサミがなければ、工作用でも可。
●オアシス(吸水性スポンジ)
用意できなければ、剣山でも可。
●オアシスカッター
刃の長いナイフであれば、専用のものでなくても可。

最低限これだけあればOK!
これらは生花店や園芸店のほか、インターネットの通販サイトでも購入できます(「花 資材」で検索)。 先生はフローリストナイフを使っていらっしゃいますが、初心者の方はハサミで十分です。ただ、切れ味が悪いと茎の導管を潰し、水あげの妨げになるので、よく切れるハサミを使ってください。
また、使ったあとは水気や汚れを拭き取って、錆びないように管理しましょう。

まずは、水を含ませたオアシスを 花器に合わせてカットします。

《POINT-1》
花器の口をオアシスに押しつけて輪郭をとる。


「輪郭線に沿ってカットすればいいの。
高さは口から2センチぐらい下になるように」


オアシスに水を含ませる時は、バケツやボウルに水を入れてオアシスを浮かべ、自然に吸水するのを待ちます(約1分程度)。手でむりやり押して沈めるとオアシスの内部まで水が入らず、花持ちが悪くなるので、絶対やってはいけません。 一度吸水させたオアシスは、水の中でなら多少は保存できますが、乾かしてまた使うことはできません。ご自宅では、だいたいの大きさに切ってから吸水させたあと、花器に合わせてカットしましょう。
そして、これも基本中の基本、
お花の切り方です。

《POINT-2》
茎を斜めに切り、その断面をさらに斜めに切って先端を尖らせます。


「こうすると切り口の断面積が大きくなって水あげがよくなるの。オアシスに3センチぐらいの深さまで挿してね」

花材をオアシスに挿した状態で無理に角度を変えようとすると、挿した穴が広がって固定できなくなるだけでなく、茎の断面とオアシスが密着しないため、水あげができなくなるので、一度挿したら無理に動かさないようにしましょう。動かしたい場合は、違うところへ挿し直しましょう。

自己流で主役のロワイヤル3本を挿したあと、縁にクリムゾンレッドが入ったドラセナの葉を2枚、オアシスを隠すためにワイヤープランツとロワイヤルの葉をあしらって完成!

「色の選び方は初めてにしては上出来。
でも葉の種類が多すぎて煩雑な印象になってるわね…」


《POINT-3》
花材の種類を絞った方が初心者にもうまくまとめられます。


では、先生のお手本披露です!

「パラレルで構成してみましょうか。
まず縦にロワイヤル3本を挿して両脇にドラセナをいけるとお花と葉っぱが平行になるでしょ?」


《POINT-4》
パラレル(平行)で構成すると、スタイリッシュなアレンジメントにセンスアップできます。


グリーンをひと工夫します。初心者は、グリーンをただの添え物と思いがちですが、じつはアレンジの出来映えを左右する重要な役割を担っているのです。

「ドラセナの葉をらせん状に巻いて
ホチキスで留めて…。」


《POINT-5》
葉を巻いたり丸めたりすることで一味違ったニュアンスを出すことができます。
全体的なバランスを見ながら微調整します。

「オアシスをロワイヤルの葉っぱで隠して…。 ハイ、完成」

パラレルというグラフィカルな構成、そして、葉を巻くという人工的な加工を施しながらも、より一層みずみずしくイキイキと輝いて見えます。スタイリッシュな中にそこはかとなくオリエンタルな雰囲気もあって、素敵ですね! アレンジのしかたでこうも変わるとは…。これぞフラワーアレンジメントの妙!!

【アレンジのコツ】花とグリーンに共通項を作る
POINT-3に花材の種類を絞ることを挙げましたが、初心者はたくさんの花やグリーンを前にして何と何を合わせればよいか迷ってしまうものです。組み合わせ方のコツは、何か1点、特徴を合わせることです。
●色を合わせる…花とグリーンの色味を合わせましょう。
今回はロワイヤルのクリムゾンレッドに合わせて赤味の入ったドラセナを選び、黒い花器を用いてダークトーンでまとめた点がよかったですね。
●形を合わせる…剣弁という尖った花びらをもつバラであれば、先の尖ったグリーンを合わせるなど、形のエレメントを合わせましょう。
●雰囲気を合わせる…ピンクなど淡い色のオールドローズであれば、ふんわりした優しい雰囲気のグリーンを合わせてみましょう。また、直線的な葉でも丸めたり巻いたりすることで、オールドローズの八重咲きでボリューム感のある雰囲気に合わせることができます。

【感想】「怒られるかも…とドキドキしながらのフラワーアレンジメント初体験でしたが、先生はとっても優しく指導してくださってホッと胸をなで下ろしました。パラレルの構成や葉っぱを巻くアイデアは自分では全く思いつかなかったですね~。フラワーアレンジメントの魅力にハマっちゃいました!!」(おおくぼゆみこ)
バラはじつにたくさんの種類があり、色数も豊富。しかし、青いバラを作るのは難しく、過去800 年の品種改良の歴史の中でも成功例がないため、「blue rose」は「不可能」の代名詞になっているほどです。その不可能を可能にしたのがサントリーとオーストリアの共同研究チームでした。2004年、遺伝子組み換え技術によって世界初の青いバラ(花びらに青色色素をもつバラ)が誕生。この成功によって青いバラは奇跡の象徴となりました。今秋、市場販売される予定とのことです。

古代よりバラはその美しさと芳香で人々を魅了し続けてきました。ギリシャ神話にも美の象徴として登場し、クレオパトラやマリー・アントワネットもバラを愛したことで有名です。その名を冠したバラの品種もあるんですよ。

バラの中でもオールドローズは芳醇な香りが特徴です。バラの香り成分には、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を促し、ストレスホルモンの分泌を抑えるはたらきがあるといわれています。見て楽しむだけでなく、香りでも癒されるんですね。

今回のレッスンでフラワーアレンジメントは気軽に始められて、少ない花材でもハイセンスなアレンジメントができることが、おわかりいただけたのではないでしょうか。オールドローズは1輪でも華やかで存在感があるので、茎を短く切って、ワイングラスにいけても素敵ですね。フラワーアレンジメントは趣味としても楽しいですし、お部屋にお花があるだけでパッと明るくなって、家族の会話も弾みそうです。お友達にプレゼントしても喜ばれること間違いナシ! 皆様も始めてみませんか? では、次回をお楽しみに!!

◆◇◆ 次回更新は6月下旬を予定しております ◆◇◆



【Column】 ~オールドローズ・初夏のアレンジ~
緑が深くなってくる初夏。お気に入りのオールドローズで、艶っぽくも、爽やかなアレンジを。オールドローズの美しいところは、垂れ下がってニュアンスのある茎やお花。その曲線やニュアンスを活かして、ナチュラルに仕上げていきます。合わせるのは、ガラスの花器。透明な花器の中には、グリーンの実物をいれて、清涼感アップ。あえて、お花は、オールドローズのみで仕上げるのがポイント。
オールドローズは、開ききっても落ちる直前まで独特な美しさを醸し出すお花。最後まで、楽しみましょう。ガーデンパーティや、初夏のティーパーティにお勧めのアレンジです。
オールドローズ花材:オールドローズ、フサスグリ
Flower Salon Miki Art School のご紹介
トップフラワーアーティスト・江口美貴が主宰する「Flower Salon Miki Art School」は、第一線で活躍する江口美貴のパリスタイルと資格が取得出来るスクールです。全国42校を展開、卒業生は3万名を超え、多く花のプロを輩出しています。NFD資格試験合格率は全国でトップクラス。在学中から、テレビスタジオや商業空間の花装飾など現場実習も豊富。バックアップ制度で、就転職もサポート。各校駅近くで振り替え制度も充実しています。コースは初心者でも楽しく学べる「プライマリーコース」から、ウエディングプランナーを目指す「ウエディングプロデュースコース」、フランス人アーティスト直接指導の「フレンチコース」など多彩。プリザーブドフラワーやアイスフラワーのコースも。趣味からプロ養成まで、目的に合わせて、コースをお選び頂けます。 全国42校で、体験レッスンも開催中!お気軽にご参加下さい。
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