
| ●藤田 智(ふじた さとし) 1959年、秋田県生まれ。宮沢賢治に憧れて岩手大学農学部へ進み、岩手大学大学院修了。恵泉女学園大学人間社会学部准教授として生活園芸、野菜園芸学の教鞭を執るほか、各地で講演や家庭菜園指導を行う“野菜づくりの伝道師”。テレビやラジオへの出演、雑誌や書籍の執筆など、幅広く活躍中。 |
●ナシエ 藤田先生との出会いによって野菜づくりに目覚めた家庭菜園ビギナー。園芸知識ゼロからのスタートながらベランダ農業達人めざして奮闘中。寒くて外へ出るのが億劫だけど、ベランダなら楽勝です! >>HPはこちら<< |


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「ナシエちゃん、みんなが食べているのは、ジャガイモのどの部分かわかるかな?」 |
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「根じゃないんですか?」 |
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「野菜を食べる部位で分類すると、『果菜類』『葉菜類』『根菜類』の3種類になる。ジャガイモは根菜類に分類されるんだけど、食べている部分は厳密にいうと根じゃないんだ」 |
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「もしや実ですか?」 |
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「確かにジャガイモには実もできるんだけど、これも違う。正解は、『塊茎』といって、ストロンと呼ばれる地下茎の先端が肥大したものなんだ」 |
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「へぇ~。根ではなく、地下茎の一部を食べているということですね。ところで、芋とは別に実もなるんですか!?」 |

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「これが実だよ」 |
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「これってミニトマトですよね?」 |
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「だと思うよね? でも、違うんだな~。じつはこれがジャガイモの『実』なんだ」 |
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「えぇ~!! そうなんですか! どんな味なんだろう? ちょっと試食を…」 |
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「ダメ~! 食べちゃダメ!! 実にはソラニンという有毒なアルカロイドが含まれているんだよ。芽や表皮の緑色の部分にも含まれているから食べないように。男爵やメークインは、本州においては冷夏でない限り、ほとんど実がつかないんだけど、キタアカリなどの品種は実がつきやすいようだね。実に栄養分を取られないようにするために花を摘むこともあるけど、家庭菜園ではそれほど神経質にやらなくてもいいんじゃないかな?」 |
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「では、オススメ品種を教えてください」 |
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「春作用では、男爵、メークイン、キタアカリのおなじみ品種のほか、赤皮のアンデス赤、レッドムーンなどがオススメ。また、フレンチフライ用のホッカイコガネ、ポテトチップ用のワセシロ、アンデスの栗ジャガといわれるインカのめざめなども面白い品種だね。秋作用では、デジマ、ニシユタカ、フゲンマルなどがオススメだよ」 |