

| ●藤田 智(ふじた さとし) 1959年、秋田県生まれ。宮沢賢治に憧れて岩手大学農学部へ進み、岩手大学大学院修了。恵泉女学園大学人間社会学部教授として生活園芸、野菜園芸学の教鞭を執るほか、各地で講演や家庭菜園指導を行う“野菜づくりの伝道師”。テレビやラジオへの出演、雑誌や書籍の執筆など、幅広く活躍中。 |
●ナシエ 藤田先生との出会いによって野菜づくりに目覚めた家庭菜園ビギナー。園芸知識ゼロからのスタートながらベランダ農業達人めざして奮闘中。ベランダ農業も1周年を迎え、藤田先生もアッと驚くオリジナルな栽培法を考案するという秘かな野望もわいてきました!! >>HPはこちら<< |

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「今回は中国野菜として最もポピュラーなチンゲンサイ。私が大学生の頃から日本で広く栽培されるようになって、今ではすっかり市民権を得ているよね」 |
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「クセのない味で軸のサクッとした食感がいいですよね~。藤田先生が大学生の頃ってことは…」 |
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「1970年代後半だね。あの頃は女子にモテモテでね~…」 |
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「ホントですかぁ??(疑いの目)」 |
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「女の子からのお誘いを断って野菜の研究に没頭してたんだよね~。それはさておき、チンゲンサイの日本デビューはジャイアントパンダのランラン・カンカンと同じ1972年。つまり、日中国交正常化によってもたらされたというワケ」 |

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「そういういきさつだったんですね」 |
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「野菜の伝播の背景には政治が深く関わっているケースもあるということだね。特に中国は国土が広く多くの民族が存在する。ひとくちに中華料理といっても四川・北京・広東・上海でそれぞれ違いがあるように、民族によって好む野菜も違う。長い歴史の中で王朝が変わる度に、覇権を握った民族のニーズに合った野菜が作られてきたんだ。とくに漬け菜類が豊富で、チンゲンサイもこれに含まれる」 |
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「なるほど~」 |
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「また最近では、『料理に使いやすい小さいチンゲンサイはできないか』という料理人からのリクエストでミニチンゲンサイの『クーニャン』(現在の商品名は『シャオパオ』)という品種が誕生した」 |
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「そんな簡単にできるものなんですか?」 |
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「いやいや、一朝一夕にはできないよ。偶然できた小さい個体を集めて何世代かにわたって選抜を繰り返し、育種するんだ」 |
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「新しい品種を作るのって手間がかかるんですね~。では先生、オススメ品種を教えてください」 |
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「やっぱり栽培しやすくて料理にも使いやすいミニチンゲンサイの『シャオパオ』はオススメだね。今秋からベランダ農業を始める初心者の方にも最適だね。赤いミニチンゲンサイ『ニイハオ・フォン』も珍しくていいんじゃないかな? また、『青帝』『青武』『武帝』『夏帝』などの品種は、葉の緑色の部分が広幅で、淡緑色の葉柄が肉厚なので、食べ応えがあるよ」 |