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■会期前日1月23日(金)の特別内覧会をレポートいたします。
2009年1月24日(土)から4月5日(日)まで、東京都美術館で開催される「生活と芸術─アーツ&クラフツ展」。
その会期前日1月23日(金)に特別内覧会が催されました。抽選に当選したラッキーな方々が特別内覧会に招待され、一足早く「生活と芸術─アーツ&クラフツ展」をお楽しみいただきました。私も深呼吸倶楽部スタッフとして、一足お先に展覧会をレポートしちゃいます!
実は、特別内覧会に参加するのは初めてで、とても興味津々でした。
特別内覧会とは、一般公開に先駆けて、新聞・雑誌をはじめ、マスコミやメディア関係者が招待される“お披露目”なんだそうです。

そんなわけで、特別内覧会は一般公開より一足早く楽しめちゃうのです!
私もメディア関係者やプレスに交じって、ちょっとした優越感に胸を躍らせながら会場へ。
今回の展覧会チケットプレゼントの当選者には展覧会写真集とオリジナルエコバッグのプレゼントもあって、とっても得した気分!! 写真集はこんなものもらっていいの?ってぐらいの豪華本でした。エコバックも超キュート!(すでに愛用してます)  ※内覧会限定プレゼントとなります。

ところで、美術館には大体ミュージアムショップが併設されています。MoMA(ニューヨーク近代美術館)などが有名ですね。そこには展示会の関連グッズや、美術館オリジナルグッズなど美術館ならではのおしゃれなグッズがたくさんあって、これも美術館の楽しみ方の一つです。もちろんここ、東京都美術館にもあります。すでに観覧後のお買い物が楽しみです(笑)。

さて、展示室入口で音声ガイドのヘッドフォンを受け取って中へと進みます。要所要所で音声ガイドの解説を聞くことができるので、「なるほどなぁ~」と理解を深めながら鑑賞を楽しむことができます。
「アーツ&クラフツ」というと、ちょっと漠然としていてどんな展覧会なのかわかりにくいかもしれませんが、“生活と芸術”と銘打たれているように、家具、テーブルウェア、ファブリック、服飾、書籍など身近な実用品のなかに“美”を見いだすことが、この展覧会のテーマであり、19世紀後半にイギリスで興ったアーツ・アンド・クラフツ運動の精神でもあります。 つまり、生活に密着した芸術ということです。

現代でもインテリアやキッチンウェアなど、おしゃれでかわいいデザインのものが人気ですよね。 この運動はそのルーツともいえます。「芸術はよくわからない」と苦手意識を持っていらっしゃる方も、この展覧会は楽しめると思います。
この展覧会は大きく分けて3部からなる構成になっています。「第1章 イギリスにおけるアーツ&クラフツ」で、まず目を惹くのが、この大きなタペストリー。(写真左上)ウィリアム・モリスの「森」という作品です。

ウィリアム・モリスは、イギリスのアーツ・アンド・クラフト運動の立役者で、彼がデザインした壁紙やテキスタイルは時代を超えて、今なお人気があります。きっと、どこかで目にしたことがあるのではないでしょうか?

花や果実をモチーフにした柄が素敵です。内装用ファブリック「いちご泥棒」のデザインは、庭でツグミがいちごをついばむ様子を見て思いついたそうですよ。とても愛らしくて、素朴な中にも気品を感じます。
美しい家具や調度品の数々を鑑賞しながら、「この椅子とこの壁紙を合わせたら素敵だな~」なんて、インテリアコーディネートをシミュレーションするのも楽しいですね。室内空間を再現した展示もあるので、イメージが膨らみます。
続いて「第2章 ヨーロッパにおけるアーツ&クラフツ」です。オーストリア、ドイツ、スカンジナビア、ロシアにおけるアーツ・アンド・クラフト運動の展開が紹介されています。

ここでは、美しいグラスやカトラリー、花瓶の数々にうっとりと見惚れてしまいました。オーストリアの椅子などの家具は幾何学的で洗練されたデザイン性を感じるもので、アート・アンド・クラフト運動が各地の特色を帯びながら発展していく過程がわかりました。
そして「第3章 日本におけるアーツ&クラフツ」です。アーツ・アンド・クラフト運動の影響を受けた民芸運動の展開が紹介されています。洗練されたキッチンツールやテーブルウェアのデザインなどで人気の高いプロダクトデザイナー、柳宗理の名はご存じの方も多いのではないでしょうか。彼の父親である美術評論家の柳宗悦がこの民芸運動の提唱者です。柳宗悦は、日用品のなかに美を見いだし、それを「用の美」と名付けました。
ここでの見どころは、なんといっても「三国荘」の再現展示。三国荘とは、柳宗悦らが昭和初期に建てた民芸運動のサロンです。再現された室内は、懐かしいような、ほっこりするような雰囲気が漂っています。飾って眺めるための高価な「美術品」ではなく、生活のなかで使いながら愛でる民芸の品々に親しみをもって鑑賞しました。
また、ふるさと青森や仏教をテーマとした作品や「わだば(我は)ゴッホになる!」のセリフで知られる棟方志功の作品もありました。
棟方志功の祈りにも似た板画に懸ける情熱がそのまま伝わってくるようなパワーを感じます。
まだ無名だった棟方志功は、柳宗悦によってその才能を買われ、民芸運動の芸術家として活躍し、世界的にも有名な板画家となりました。
「役にたたないもの、美しいと思わないものを家に置いてはならない」というウィリアム・モリスの言葉があります。皆さんも無意識のうちに自分の好みのデザインの家具やキッチンウェアなどを集めていませんか?きれい・かわいいなど、人によって感じ方は違うけど、自分の暮らしを“美”で満たしていけたら素敵ですよね。

この展覧会で、生活のなかに“美”や“芸術”を感じるきっかけと、それを作り出した芸術家たちの軌跡を知りました。うーん、アート侮りがたし!

アーツ&クラフツ展は東京都美術館で1月24日(土)から4月5日(日)まで開催しています。
東京都美術館は上野の森の中にあるので、上野動物園や美術館・博物館もたくさんあります。
たまには一日かけて美術館めぐりもいいものですよ!